1968年10月21日から2011年6月11日までの15573日
1968年10月21日の「国際反戦デー」で新宿東口広場に集まった学生たちは暴徒化し(というか最初から武力闘争が目的で),新宿駅を制圧し,多くの施設を破壊した。全共闘の学生運動の始まりで頂点だが,その後の安田講堂攻防戦などを経て学生運動への社会的支持は地に墜ちていく。それと並行して,「デモなんかロクなもんじゃない」というマイナス・イメージが日本社会を覆い始める。1960年の安保闘争での敗北,左翼活動の分裂などを受けた厭世(戦)的気分に拍車をかけた面もある。
左翼戦闘史・1968年新宿騒乱罪/新左翼、新宿西口・駅構内を制圧 - YouTube
そこから15573日(42年)。2011年6月11日に,「6・11脱原発100万人アクション」の一環として,新宿でデモが開かれ,主催者発表で約2万人が参加し,新宿駅東口広場(アルタ前)で集会も開かれた。スピーチやアピールなど旧来型のデモの様式ものこっていたけれど,多くの参加者は「サウンドデモ」「ピースウォーク」に参加している意識だったろう。「新宿駅周辺にデモが帰ってきた瞬間」であり,大きく構えると「日本人がデモを再発見した瞬間」と言える。
柄谷行人は2011年9月29日,「デモと広場の自由について共同声明」において,日本人・日本社会におけるデモの重要性について語っている。
2011 9 11 新宿アルタ前 柄谷行人 演説 - YouTube
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